山田相談員

ネットワークビジネスともいわれるマルチ商法。
組織に加入すれば、自分も加害者になるケースも。

消費者が販売員(会員)として販売組織に入り、自分の下に販売員(会員)を増やしていくことで、ねずみ算式に販売組織を広げていくマルチ商法。誘い文句は「簡単にもうかる」ですが、実際には思ったように売れないことがほとんどです。また、友人や知人を入会させてトラブルとなるケースも。最近では、インターネット広告で、簡単にもうかる在宅ビジネスのように紹介されることもあります。

こんな手口
  • ●就職が決まらないならと誘われたネットワークビジネス説明会で、数人に執拗に説得されて入会。
    高価な健康食品セットを購入したが、人を誘っても入会してもらえない。
  • ●SNS(ソーシャルネットワークサービス)で「いいバイトがある」というメールをもらい、問い合わせた。
    健康器具を購入し、代理店になって、SNSで人を紹介するだけで収入になる。勧誘は担当者が出向くなどと言われたので、簡単だと思い契約。だれも紹介できなくて解約を望むができない。

トラブル回避のポイント

  • 「必ず」「簡単に」「だれでも」もうかるようなおいしい話はない

    楽して確実にもうかるビジネスはありません。成功者が出てきて話をしても、悪質なマルチ商法では、一部の成功例を強調しているに過ぎません。ほとんどの人はもうかりません。

  • 「あやしい」「ちょっと変」と思ったら行かない

    「ためになる」「もうかる」「いいバイトがある」と誘われることも。具体的な内容を聞いても「説明会で」と詳しく教えてくれないときは、要注意。

  • 安易に話に乗らない

    「マルチ商法ではなく、新しい販売ビジネス」などと説明されるので注意が必要です。冷静に話を聞き、必要ないと思ったらはっきりと断りましょう。

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