トイレが詰まったので,インターネットで調べた業者に修理を依頼したところ,簡単な修理のはずなのに,17万円もの高額な修理代を請求された。
早く直したかったので承諾し,当日は手持ちの2万円だけ払い,残金は銀行振込とすることした。
やはり修理代金が高すぎると思い,翌日,クーリング・オフを申し出たが,業者から「工事をしたのでクーリング・オフはできない。残金は絶対払ってもらう」と言われている。(相談者・契約当事者 70歳代 女性)
「消費者側から修理を依頼されて工事を行ったのだから,クーリング・オフは適用されない。」と主張する業者がいますが,事前に聞いていた金額と実際の請求額に相当な開きがある場合等は,クーリング・オフを適用できる場合がありますので,県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。
インターネット広告で表示されていた業者とは違う名称の業者が訪問し,
◆電話で聞いていた見積りの何倍もする高額な修理料金を請求する。
◆実際にはトイレ一式を取り換える必要がないにもかかわらず、交換部品が製造終了しているなど虚偽の説明をして、便器やタンクの交換、配管工事などを行って、高額な料金を請求する。
便器に異常はないのに便器やタンクの交換,配管工事などの大型工事を勧めるなど,必要性が疑わしい作業・工事を行って高額な追加料金を請求する。
◆焦る気持ちに付け込んで不安をあおるような言動で追加工事を迫る。
などといったトラブルが多数発生しています。
被害にあわないようするため,以下の点に注意してください。
◆トイレの詰まりや水漏れなどが発生した場合、パニックになって慌てて最初の業者と契約しがちですが,複数社から見積りを取って,作業内容や料金をよく確認してから契約してください。
◆インターネットの検索上位=優良業者という意味ではないので注意してください。
◆急を要するトラブルに備え,居住地の市町の上水道又は下水道に関する指定工事事業者の情報を集めておきましょう。(集合住宅にお住まいの方は,まず管理組合や管理会社などに相談してみましょう。)
◆急な水漏れに備え,止水栓の位置と締め方を確認しておきましょう。また,ラバーカップ(スッポン)など詰まりを直すための器具も用意しておくとよいでしょう。
不安に思われることがあったら,消費者ホットライン(電話番号:188)または県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。
慌てないで!トイレ修理で思わぬ高額請求-(独立行政法人国民生活センターホームページ)