ネット広告で,暗号資産の自動取引で稼ぐ話に興味を持った。電話をすると,「10万円でシステムに登録すると,暗号資産の自動取引に参加できる。何もしなくても,毎日利益が出るし,いつでも引き出すことができる」と言われた。また,会社役員や,利益がでた人が出演する動画を見て,話を信じてしまい,口座に10万円を振り込んだ。その後,やり取りはメッセージアプリで行い,その後,更に投資を増やすよう言われたが,断った。途中から不審に思い,お金を返してほしいと連絡を取っていたが話をはぐらかされ,最近は,連絡も繋がらなくなった。約束が違うので返金してほしい。(相談者・契約者 男性 60歳代)
業者が,暗号資産交換業者として,金融庁の登録をしているか確認を行いましょう。登録がなかった場合は,このような手口は,詐欺業者である可能性が高いです。すぐに県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。ただし,投資詐欺は,一旦払ったものを取り戻すことは困難であるケースが多いため,場合により,被害弁護団を案内するケースもあります。
暗号資産は,インターネットを通して電子的に取引されるデータであり,日本円やドルのように,国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。様々な要因によって価格が変動するため,価格が急落し,損をする可能性があります。
友人や知人,SNS,出会い系サイトやマッチングアプリ等で知り合った人に「もうかる」と勧められて暗号資産の投資をしたが,返金されない,出金できない,投資した後事業者と連絡が取れなくなったなどの相談が寄せられています。出金できなくなるケースでは,利用している投資サイト自体が架空のものである可能性もあり,勧誘者や事業者と連絡が取れなくなると,被害を回復することは困難です。
被害にあわないように,以下の点に注意しましょう。
◆事業者は,登録業者であるかを必ず確認しましょう。
暗号資産交換業者は、金融庁・財務局への登録が必要です。取引を行う前に、暗号資産交換業の登録業者であるかを
金融庁のウェブサイト-で必ず確認してください。
◆「必ずもうかる」投資はありません。友人・知人からの誘いでも安易に信じないようにしましょう。
◆借金をしてまで,投資するのはやめましょう。
不安に思われることがあったら,消費者ホットライン(電話番号:188)または県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。
SNSで知り合った人に暗号資産(仮想通貨)を使った投資を勧められたが、信用できるか-(国民生活センター)
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