婦人用ベストをクリーニングに出したところ,一部に穴が開いている状態で返ってきた。生地が擦り切れたようになっているところもあった。(相談者・契約者 70歳代女性)
まずはクリーニングが適切に行われたのか,穴の原因が何かといったことを調べる必要があります。
衣服についている洗濯表示を確認するとともに、穴の部分を写真で撮影しておき、その上で早めにクリーニング店に申し出て洗濯方法の確認などをしましょう。
クリーニングでは、シミ、変色、紛失等の相談が寄せられています。衣類は着用し、クリーニングする度に徐々に劣化します。クリーニングトラブルは複数の要素が重なって発生することが多く、原因や責任の特定は簡単ではありません。
クリーニングを出すとき、受け取るときには、必ず衣類の状態を店側と一緒に確認しましょう。
また,SマークやLDマーク-を掲示している店では、預かった品物に損傷を与えた場合、クリーニング事故賠償基準をもとに対処することになっています。この基準は業界の自主基準ですが、SマークとLDマークがない店でもこの基準を目安に問題解決を図るとよいでしょう。
なお、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会では、2015年10月1日にクリーニング事故賠償基準を改訂しています。新しいクリーニング事故賠償基準では、説明責任や相互確認を条文化しており、同連合会のウェブサイト-で確認することができます。
クリーニングに出したらシミが付いて返ってきた-(国民生活センターホームページ)
受け渡し時には確認を クリーニングトラブル防止のために-(国民生活センターホームページ)