学校が休みの期間中,未成年の息子がオンラインゲームで10万円の高額課金をしていた。母親のスマートフォンでゲームをして,登録していたクレジットカードで決済していた。オンラインゲームの相手になっていた高校生からクレジットカード決済の方法を教わったらしい。どうしたらよいか。(相談者 30歳代 女性・契約当事者 10歳代 男性)
1 未成年者が保護者などの法定代理人の合意を得ないで行った契約なので,未成年者取消しができます。プラットフォーム事業者(※)に未成年者契約取消の申し出をしてください。また,クレジットカード決済をした場合は,カード会社にも相談してください。
※プラットフォーム事業者: 第三者にオンラインのサービスの「場」を提供する事業者
夏休みなどの長期休暇の際,子どもが家で過ごす時間が増えるため,未成年者によるオンラインゲームの高額課金やインターネット通販に関する相談が多く寄せられます。
子どもの高額課金は,保護者のクレジットカードを持ち出すなどして保護者に内緒で行われているケースや,保護者もゲームが無料だと思い込んでいるケースもあります。周囲の大人は,ゲームの料金体系や決済方法,解約条件などをしっかり確認してください。
また,子どものインターネット利用の状況を把握し,クレジットカードや携帯電話のキャリア決済(※)用パスワードの管理には十分気を付けましょう。
オンラインゲームをはじめとするインターネットの利用については,家族でよく話し合ってルール作りをしておくことが大切です。
困ったことがあったり,トラブルに遭われたときには,早めに消費者ホットライン(電話番号:188)または県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。
※キャリア決済:携帯料金と合算して決済する方法
民法の一部改正により,成年年齢が引き下げられ,2022年4月1日以降は18歳未満が未成年者となりました。
未成年の子どもが年齢を偽ってオンラインゲームを利用、高額請求が!(独立行政法人国民生活センターのホームページ)
オンラインゲーム、アダルトサイト、健康食品・化粧品の定期購入、SNSきっかけのトラブルも 家族で防ごう!子どものネットトラブル(独立行政法人国民生活センターのホームページ)
民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について(法務省のホームページ)