「あるサービスのモバイルアプリを登録していたところ、別の画面がポップアップされた。登録画面の続きだと思い、クレジットカード番号とセキュリティ番号を入力した。
後日、クレジットカードの利用明細書を見ると、映画や音楽、ゲームのストリーミングサービスを行う海外のサブスクリプションサービスの利用料金が記載されていた。このサービスに申し込んだ覚えがない。どうしたらよいか。(相談者・20歳代 女性)
何らかのアプリを登録しようとする際に、「ダウンロード」と書かれたアイコンをタップしたところ、海外サイトとの意図しないサブスクリプション契約となっていたという相談が寄せられています。
「ダウンロード」と書かれたアイコンは、登録しようとするアプリのサイトの画面上部や側部に自動表示されているバナー広告です。しかし、登録しようとするアプリのガイダンスのすぐ近くにこのバナー広告が表示されているため、相談者は、アプリの登録アイコンと勘違いして、このバナーをクリックして海外有料サイトに誘導され、トラブルに遭っています。
(注意)
・「ダウンロード」に限らず、「今すぐダウンロード」「スタート」「登録」などと書かれたアイコンも見られます。
・アプリを登録する場合だけでなく、検索サイトを通じて当該トラブルサイトに誘導されるケースもあります。
今後の請求を停止するために、まずは事業者に対して明確に解約や支払う意思がないことを伝えましょう。越境消費者センター(国民生活センターが運営する海外事業者との取引でトラブルにあった消費者のための相談窓口。略称:CCJ)のホームページに、解約申し出文(英語・ひな型)が用意されていますので、参考にしてください。
事業者側が提供する解約フォームを利用すると手数料を徴収されるケースもあるようですので注意してください。
事業者の連絡先が分からない、連絡しても回答がない、解約に応じないなどの場合は、クレジットカード会社に説明し、請求の取り消しができないか相談をしてみましょう。
今後、アプリを登録する際は、画面が切り替わったときにURLが別サイトのものになっていないか確認するようにしましょう。自動表示バナー広告では「スポンサー広告」という趣旨のコメントが表示されますので、このような表示がないか注意を払いましょう。
解約の方法がよくわからない場合や不安に思われることがあったら、消費者ホットライン(電話番号:188)または県やお住いの地域の消費生活相談窓口に相談してください。
海外事業者への解約の申し出文(英語・ひな型)-(越境消費者センターホームページ)
相談事例のご紹介-(越境消費者センターホームページ)